姫路城
前回の松江城に続き、今回は地元兵庫県の国宝で世界遺産の「姫路城」へ行ってきました。
白く輝くその姿は“白鷺城(しらさぎじょう)”の名の通り、どの角度から見ても美しく、改めてブログを書く視点で行ってみると新しい発見がありましたのでご報告です。
1、世界中から訪れる人々
平日にも関わらず姫路城周辺では、訪日外国人観光客の多さに驚かされました。
兵庫県はインバウンド効果が大阪や京都に比べて少ないのが悩みと聞いていましたが、駅からお城へ続く商店街は多くの外国人観光客でにぎわい、国際色豊かな雰囲気。やっと「世界遺産に選ばれた日本の城」になったといった印象です。
入城の際も行列ができるほどで、海外からの関心の高さを改めて実感しました。

2、建築的魅力と構造の工夫
姫路城は、戦国時代から江戸時代にかけて改修を重ねてきた名城です。平成にも大改装が行われ、白く塗り直された白漆喰で仕上げられた外壁は美観だけでなく、防火性も兼ね備えた合理的な設計。一方で配置や屋根の重ね方では複雑な外観形態を構成しており、独特の工夫をしたもので壮観なお城です。

3、最も美しいと感じた瞬間
私が特に心惹かれたのは、お城の内部よりも、城壁の中を歩きながら天守を見上げる道中でした。
石垣の角度や白壁の連なり、そして遠くに見える天守が少しずつ近づいてくる風景。まるで時代をさかのぼっていくような感覚を覚えます。
建物そのものの美しさだけでなく、「お城へ向かう過程」にも設計の妙と景観の計算が感じられました。

4、姫路城から感じたこと
世界遺産という肩書きにふさわしく、姫路城は保存・修復の技術も国内最高水準。伝統工法を守りながら現代技術を融合させるその取り組みは、私たち建築・内装に関わる者にとっても大きな学びです。
そして、これほど多くの人が世界中から訪れる建築物には、「時を超えて人を惹きつける力」があることを改めて感じました。
私たちの地元の西宮からも電車で1時間程度で姫路駅まで、そこからも徒歩で15分程度。この利便性の良い場所に世界が認めた遺産があることは大きな誇りであると改めて感じることができます。

◆ おわりに
姫路城は、単なる歴史建造物ではなく、建築技術・文化・美意識が融合した“生きた遺産”
地元兵庫県が誇る身近に訪問できる国宝であり世界遺産です。
行ったことはあるけれど、最近行かれていない方もたくさんおられるのでは?
お城の改修工事も終えて、お城周辺の環境も以前とはだいぶ変わって整備されています。海外からのお客様に人気がある理由も頷けます。
ぜひ、四季折々の風景の中での白鷺城を楽しんできてください。
ただし、館内には自動販売機やトイレが設置されていないため、入城前にゲートの場所でしっかり準備をしておくことをおすすめします。
また、内部に入ると、急で細い木製の階段が続き、天守最上階まではなかなかの運動量です。構造上の制約で全てが階段ですので、高齢の方には少し大変かもしれません。
歩きやすい服装で準備を怠らないように訪城くださいね。
